良くなっても薬は飲んだ方がいいの?
- 風邪について
風邪薬の主な役割は、症状を和らげることです。有効成分としては、熱を下げる解熱鎮痛剤、鼻炎症状を緩和する成分、喉の痰を解消する成分などが含まれます。そのため、風邪薬自体が風邪を直接治療するものではありません。
風邪の症状が改善し、体調が良くなった場合には、基本的には風邪薬を飲み続ける必要はないでしょう。しかし、症状がまだ少し残っている、または体調が完全に戻らない場合には、指示された期間や用量に従って薬を続けて飲むことが推奨されます。
また、医師から処方された薬の場合は、指示された期間と用量で服用することが重要です。医師が指定した期間より早く症状が改善したとしても、薬を中断せずに指示通りに服用しましょう。
薬を中断すると、症状が再発することがあります。なかでも「抗生物質」と呼ばれる菌を殺す薬は、途中で飲むのをやめてしまうと「耐性菌」が生まれるリスクがあります。「耐性菌」はとても厄介なもので、抗生物質が効かない菌のことです。抗生物質は自己判断でやめたりせずに、必ず日数分飲み切るようにしてください。
もし、飲むのをやめてもいいのか判断に迷ったら、薬剤師にご相談ください。市販薬の場合もご相談承ります。