市販薬の選び方

市販薬は、症状が軽度である場合や医療機関にすぐには行けない場合にとても便利ですよね。しかし、市販薬は自己判断で選んで使用するものなので、選び方と使用方法に注意が必要です。

まず大前提として、風邪薬は風邪を治すものではありません。風邪のほとんどは、ウィルス感染が原因です。風邪のウィルスの種類は多岐にわたり、そのウィルスと戦う抗ウィルス薬は販売されていません。
では、市販の風邪薬とはいったいどういうものなのか。それは、つらい風邪の症状を和らげる対処療法です。それゆえ、自分の症状に合った薬を選ぶことが大切です。以下に、主な成分と薬効の一部をご紹介します。

• 熱がつらい方…アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アスピリンなど
• くしゃみ・鼻水がつらい方…クレマスチンフマル、クロルフェニラミンなど
• 咳がつらい方…デキストロメトルファン、ノスカピン、ジヒドロコデインリン酸など
• 喉が痛い方…トラネキサム酸など

その他に、葛根湯も風邪に有効です。葛根湯は体を温めて、抵抗力を高める作用があります。風邪のひきはじめで飲むことで、悪化を防ぐ効果が期待できます。

市販薬でも副作用はあり、人によってはアレルギー症状が出たり合わないこともあります。また、小児には使えない成分やインフルエンザのときには避けた方がいい成分などもあるので注意が必要です。箱や説明書をよく読み、不安なことは薬剤師に聞くなどして、安全な使用に努めましょう。