一包化とは
- お薬の管理について
一包化とは、1回分の薬をひとつの袋にまとめて調剤することを指します。これにより、薬の種類が多い場合や複数の薬を同時に飲むときに、飲み忘れたり、飲み間違えたりするのを防ぎます。
例えば、朝はAという薬を2錠Bという薬とCという薬を1錠ずつ、昼はB1錠C1錠、夜はB2錠とD、E1錠ずつという処方内容だったとします。患者さんからすると、種類と数を確認しながら飲むのは大変な作業になるかと思います。
しかし一包化すれば、朝、昼、夜と印字してある袋を切ればいいだけです。飲むタイミングさえ確認すればいいので、飲み間違いのリスクは大幅に低くなります。
さらに、「今日の分を飲んだかどうか忘れてしまった」という不安を感じることがあるかもしれません。しかし一包化の袋には日付を印字することもできるので、今日飲んだかどうか確認することもできます。
また指先の力が弱くなって、薬が出しづらいと感じたことはありませんか?一包化すれば、ヒートから出す手間もはぶけます。一包化の袋はビニールでできているので、簡単に切ることができます。
このように一包化することにより、薬の管理を簡便化することができます。飲み間違いを防ぎ、薬の安全な使用につながります。
ただし、一包化調剤にはお金がかかり負担額は患者さんによって異なります。また、お薬を作るのにお時間をいただくので、待ち時間が長くなります。なかには一包化できない薬もあります。
自分の薬や家族の薬は一包化したほうがいいのか、お悩みの方は薬剤師にお気軽にご相談ください。